男性育休がついに4割超え!育休中のリアルな過ごし方と世間のギャップ
厚生労働省が発表した最新の調査結果によると、2023年度の男性育休取得率は40.5%と、初めて4割を突破しました。
つい数年前までは「男性が育休を取るなんて無理」という雰囲気が残っていた中、社会は確実に変化しつつあります。
とはいえ、実際に育休を取ってみて初めて気づく“現実とのギャップ”もたくさんありました。
この記事では、現在育休中の私が感じている「リアルな過ごし方」や「理想と現実のギャップ」、そして育休制度の実際について、体験をもとに率直にお伝えします。
男性育休40.5%!その背景にある制度の変化とは?
2023年度の男性育休取得率が過去最高となった大きな要因の一つが、「産後パパ育休(出生時育児休業)」の導入です。
- 導入:2022年10月〜
- 内容:子の出生後8週間以内に、最大4週間まで分割して取得可能
- 手取り:育休給付金+社会保険料免除により、手取り10割に近い水準になる場合も
この制度により、これまで育休を取りづらかった男性でも「制度を理由に取得しやすくなった」との声が多く聞かれています。
実録:私のリアルな育休生活
私自身、娘が生まれたと同時に営業部長に昇格しましたが、育休を取得し、周りにはかなり驚かれました。
しかし娘と毎日一緒に過ごすことで、表情や仕草の変化、成長を間近で感じることができます。
たとえば――
- 初めて目が合った瞬間
- 声を出して笑った日
- おもちゃで遊べるようになった日
こうした「人生で一度きりの初めての瞬間」を見逃さずにいられるのは、育休を取って本当に良かったと思える点です。
この瞬間を妻だけが体験するのは、正直悔しいと感じました。
そもそも私は子どもが好きなこともありますが、当たり前に、自分の子どもは本当にかわいいです。
仕事はあとからでも巻き返せますが、子どもの「今この瞬間」は二度と戻ってきません。特等席でずっと見ていたいと思いました。
一方で、現実は決して甘くありません。24時間体制の育児と家事、想像以上のハードワーク。そして、些細なことで夫婦げんかも。
でも、ぶつかり合いながらもお互いの役割を理解し合い、話し合い、協力していく中で夫婦の絆は確実に強くなっていっています。
ちなみに私の担当は、力仕事と遊び(運動)相手です。
ベビーカーは意外と重く、狭い場所での方向転換や段差、特に電車の乗り降りなど、妻ひとりでは負担が大きい場面も多くあります。
一度、電車とホームの隙間にベビーカーの前輪が落ちかけたこともあり、それ以来ベビーカー担当は私に決まりました。
反対に、ミルクや寝かしつけはまだあまり得意ではありません……。
周囲の目・職場のリアルな反応
職場に育休の相談をしたとき、「本当に取るの?」という反応もありました。
同僚の中には理解を示してくれる人もいれば、「キャリアに響くよ」と心配する人も。
一方で、近所のおじいちゃんおばあちゃんに「育休中なんですね、素敵です」と声をかけられることもあり、社会的には少しずつ変化を感じます。
それでも、“男性が一人で子どもを連れていると少し浮く”という空気は、まだゼロではありません。
育休中にやって良かったこと・やっておけばよかったこと
やってよかったこと
- 毎日の成長記録(写真・動画)を残す
- 夫婦での育児分担を週単位で見直す
- SNSやブログで情報発信・情報収集(仲間ができる)
やっておけばよかったこと
- 事前の収入見込みの計算
- 地域の子育て支援制度の把握
- 他の育休パパの体験談リサーチ
育休を「取れる社会」から「取りたくなる社会」へ
今回のニュースで男性育休取得率が4割を超えたとはいえ、政府の目標である「2025年までに50%」はまだ道半ばです。
私自身、育休を取って本当に良かったと感じていますが、もっと多くの人が安心して「取りたい」と思えるような社会が必要だと強く思います。
たとえば――
- 職場復帰のサポート制度
- 育休取得と並行して収入を増やしたパパたちの成功体験を可視化する場
- パートナーと育休を一緒にデザインする機会
こうした工夫が、今後の育休取得をもっと自然な選択肢にしていくのではないでしょうか。
まとめ|育休中の「今」を大切に
育休中の毎日は、決して楽ではありません。
でも、確実にかけがえのない時間であり、人生の財産になる時間でもあります。
育休を考えている方へ。あなたがいま迷っているなら、ぜひ一歩踏み出してみてください。
そして、その中で見える世界はきっと、育児だけでなく、自分自身の価値観すら変えるかもしれません。
男性の育休が「キャリアの空白」ではなく「人生の飛躍」となるように。
これからも育休×副業のリアルな魅力を発信し続けていきます。
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