「育休手当(育児休業給付金)はいつ入るの?」という不安に答えるため、振込時期の目安・初回が遅れやすい理由・キャッシュフロー対策を整理しました。さらに2025年4月から新たに導入される「手取り10割相当」になる条件も紹介します。
育休手当の基本
- 支給元は雇用保険(ハローワーク経由)
- 一般的に2か月ごとの申請・支給が基本
- 会社の申請タイミングにより振込時期は前後する
いつ振り込まれる?初回が遅れやすい理由
- 初回申請から審査・承認・支給までに時間がかかる
- 会社の事務処理スケジュールや不備対応でさらに遅れる可能性
実際には初回が2〜3か月後になるケースが多いです。その後は2か月ごとのサイクルに安定するのが一般的です。
振込スケジュール例
月 | 出来事 | メモ |
---|---|---|
6月 | 育休開始/会社が初回申請準備 | 必要書類を早めに提出 |
7月 | 初回申請→審査 | 不備があると遅延 |
8月末 | 初回振込 | 以降は2か月ごとに振込 |
(上は一例。実際の時期は会社・ハローワークの運用によります)
「10割支給」とは?2025年4月からの新制度
2025年4月からの制度改正により、条件を満たせば「手取り10割相当」が可能となります。これは「育児休業給付金(67%)」に「出生後休業支援給付金(13%)」が加算され、さらに社会保険料免除+非課税を合わせた結果、実質的に休業前と同等の手取り額になる仕組みです。
手取り10割の条件
- 雇用保険の被保険者であること
- 産後パパ育休(出生時育児休業)を取得し、通算14日以上の休業を取得
- 配偶者も通算14日以上育休を取得すること(※専業主婦/夫、自営業、ひとり親の場合は免除)
- 休業中は社会保険料が免除され、給付金が非課税であること
- 賃金水準が上限内であること(目安:月収46万円以下なら満額に近い)
対象期間
出生後8週間以内(母親は産後休業終了後8週間以内)の最大28日間。
シミュレーション例
例:父(35万円/月)、母(30万円/月)がともに20日間育休を取得した場合
- 従来制度:父18.7万円、母16万円 → 合計34.7万円(約67%)
- 新制度:給付+社会保険免除+非課税 → 実質手取り10割相当
家計の備え:キャッシュフロー対策
- 初回までの生活費を2〜3か月分確保
- 固定費(家賃・保険・通信費)の見直し
- 家計アプリでキャッシュフローを可視化
【体験談】実際の入金と乗り切り方
初回の入金は8月末予定。想定より遅れたため、貯蓄と副収入でキャッシュフローを調整。
申請書類を早めに出すことと、会社担当と連携することが重要でした。
まとめ
- 育休手当は初回が遅れやすいので2〜3か月分の備えを
- 2025年4月以降は要件を満たせば「手取り10割相当」が可能に
- 不明点は会社・ハローワークに確認を
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